レジオネラ属菌にご用心!

今回は、「 レジオネラ属菌 についてコラムを書かせていただきます。

 

■ レジオネラ属菌とは?

■ レジオネラ属菌を繁殖させないためには?

以上の内容についてご説明していきます!

 

 

■ レジオネラ属菌とは?

レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌のことで、感染するとレジオネラ症を引き起こしてしまうことがあります。

レジオネラ属菌は、36℃前後の水温が発育至適温度とされているのでこれから夏にかけて、いつも以上に注意が必要となってきます。

レジオネラ属菌に感染すると、重症化傾向の強い「レジオネラ肺炎」を発症することがあります。レジオネラ症の死亡率は16~30%と高く、国内では四類感染症に指定されています。

 

 

■ レジオネラ属菌を繁殖させないためには?

レジオネラ属菌の感染経路では主にエアロゾル感染とされていて、エアロゾルを発生させやすい人口環境水が汚染されることで感染源となります。これまでに、冷却塔水・温泉・噴水・加湿器・循環式浴槽などが感染源として多数報告されています。

 

レジオネラ属菌は、20℃以上、特に36℃前後の水が「停滞」または「循環」している環境で高い率での検出が確認されています。また、バイオフィルム [生物膜](※槽内や配管内部、ろ過機内部などを触ったときに感じる“ぬめり”)が形成されると、その中でレジオネラ属菌が増殖してゆき、水が汚染されてしまいます。

バイオフィルムは、消毒剤が浸透していかない特性を持っているため、物理的に除去する必要があります。

 

このような背景から、レジオネラ属菌を繁殖させないためには、「水を停滞させない」「定期的に清掃を行う」「レジオネラ属菌が繁殖していないか検査で確認する」ことが

大切になります。