冷却水の水質検査とは?~参考項目編~

冷却水の水質検査とは?~参考項目編~

前回は、冷却塔冷却水の水質検査で推奨されている(冷凍空調機器用ガイドライン JRA-GL02:1994 社団法人 日本冷凍空調工業会 [画像参照])の基準値項目について解説しました。

 

基準値項目について詳しく知りたい方は

冷却水の水質検査ってなに?~基準値項目編~」をご覧ください。

 

 

今回、解説をする「参考項目」も「基準値項目」と同じく、使用する水に腐食・スケール生成の傾向があるかどうかを判断する基準になります。

より詳細な判定が求められる場合や設備の運用上必要な場合に参考項目の検査をするケースがあります。

 

この講座では参考項目について簡単にご説明します。

 

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◆鉄

使用する水に腐食・スケール生成の傾向があるか知ることができます。使用する配管によっては、鉄イオンが溶出し腐食や鉄さび由来のスケールが生成します。また、使用する水の着色の原因にもなります。

 

◆銅

使用する水に腐食の傾向があるか知ることができます。特に銅管を使用している場合、腐食が進んでいる場合があるため、分析結果には注意が必要です。

 

◆硫化物イオン

使用する水に腐食の傾向があるか知ることができます。溶存酸素と反応して速やかに硫酸イオンになるため、腐食の原因の一つとされています。

 

◆アンモニウムイオン

使用する水に腐食の傾向があるか知ることができます。アンモニウムイオンが多いと、電気伝導率上昇するため腐食速度が大きくなり、腐食が進みやすくなります。

 

◆残留塩素

使用する水に腐食の傾向があるか知ることができます。塩素は殺菌のために水道水に注入されています。しかし高濃度で水中に存在すると、金属に対して激しい腐食作用があるため腐食の主な原因とされています。

 

◆遊離炭酸

使用する水に腐食の傾向があるか知ることができます。水中に存在する遊離炭酸が酸消費量(基準値項目)に対して大きい値を示すと、金属に対する腐食作用が大きくなり、腐食の原因となります。

 

 

◆安定度指数

使用する水に腐食・スケール生成の傾向があるか知ることができます。安定度指数が6未満のときスケール生成傾向、6以上7未満のとき安定領域、7以上のとき腐食傾向です。

安定度指数を知るためには、“水温”“カルシウム硬度”“酸消費量”“pH”“蒸発残留物”の値が必要になります。

 

 

 

冷却水の水質検査は、

 

①冷却塔メーカーの定める保守点検周期

②空調設備の使用ピーク時期

 

以上のことを考慮して計画的に行いましょう。