大腸菌とは?

大腸菌は、人や動物の腸管に存在している菌です。

一般細菌よりは、なじみのある菌かもしれません。

 

例えば、食中毒を起こす原因となる、腸管出血性大腸菌O-157は報道などで聞いたことがあるのではないでしょうか??生の牛肉やレバーの加熱不足などにより、感染が報告されることがありますね。

 

O-157や赤痢菌のように下痢等の症状を起こす「病原性大腸菌」は、最悪の場合死に至ることがある大変恐ろしい菌です。

 

では全ての大腸菌が病原性を持っているか?危険な菌なのか?というと、そうではありません。ほとんどが無害の菌なのです。

 

では、なぜ大腸菌を検査しなければいけないのでしょうか?

大腸菌は動物の糞便に含まれている代表的な菌のため、通常は水道水からは検出されません。万が一大腸菌が検出された場合は、その水が糞便により汚染されている可能性を示しています。

 

大腸菌の存在は糞便汚染の指標になるため、水道法で定期的に検査することになっています。大腸菌の水質基準値は水道法で、「検出されないこと」と定められています。

大腸菌とは?