Dr.キセの水質分析講座

水質検査 16項目について

更新日時:2019/01/22

 

16項目の水質検査は、前回取り上げた11項目の検査に、「鉛、亜鉛、鉄、銅、蒸発残留物」の5項目を加えた検査です。鉄、鉛、銅、亜鉛は給水管に使用されており、使用されている給水管の状態によっては水道水中に溶け出すことがあります。水道水中に含まれる濃度により、着色のため使用時に影響が出たり、健康に影響が出たりする恐れがあります。そういった理由から、基準値内の濃度かどうかを定期的な水質検査で確認することになっています。

 

 

12.鉛及びその化合物(基準値:鉛の量に関して0.01 mg/L以下)

鉛及びその化合物は、錆にくく、加工しやすいため、広く給水管として使用されてきました。しかし、近年では鉛管から溶出する鉛の健康影響が問題視されており、鉛の溶出がないものに取り替えられています。朝一番や長期間留守にした後などに流した最初の水は、滞留していたため、鉛の濃度が高くなることがあります。そのため、こうした水はバケツ一杯分くらい飲用以外(掃除や洗濯、トイレなど)に使用するのが望ましいです。また、軟水やpH値の低い水でも、鉛管から鉛が溶け出すことがあります。急性中毒では、腹痛、末梢神経炎、急性脳症、貧血などの症状が現れます。慢性中毒は鉛を取り扱う職場などで起こりやすく、胃腸障害、末梢神経障害などといった障害が現れます。

 

13.亜鉛及びその化合物(基準値:亜鉛の量に関して1.0 mg/L以下)

亜鉛は、自然水中に微量に含まれていますが、水中への汚染として、鉱山廃水や工場排水等の混入が考えられます。また、水道の障害として、給水管に使用した亜鉛めっき鋼管からの溶出によるものがあります。亜鉛めっき鋼管にpH値の高い水道水を通すと、より亜鉛が溶出しやすくなります。濃度が1 mg/Lを超えると白濁したり、お茶の味が悪くなったりします。水道水が白く濁る現象は、空気による場合もあります。コップなどの容器に水を入れた時に下から透明になり濁りがなくなれば、原因は空気なので安全性に問題はありません。亜鉛はヒトにとって必須元素であり、毒性は極めて低いとされていますが、急性中毒では胃腸障害、嘔吐などの障害が現れることがあります。

 

14. 鉄及びその化合物(基準値:鉄の量に関して0.3 mg/L以下)

鉄は、地殻中に多量に存在する元素で、多くは酸化鉄の状態で産出します。配水管のほとんどが鋳鉄管や鋼管であり、老朽化すると鉄分が溶解して水に色がつき、布や器物などを黄褐色に着色します(0.3 mg/L以上)。また、更に高い濃度で含まれると、水にサビのにおいや味がつきます(0.51.0 mg/L)。家庭内の配管が錆びている場合、貯水槽が老朽化している場合などに赤水が発生します。鉄もヒトにとって必須元素で、1日に748mg必要とされています。少量であれば赤水を飲んでしまっても健康に影響はありません。鉄の水質基準値は、健康への影響という理由よりも着色、水の色やにおいが悪くなるという理由から定められた数値です。

 

15. 銅及びその化合物(基準値:銅の量に関して1.0 mg/L以下)

銅は、黄銅鉱、班銅鉱、輝銅鉱等に含まれて産出します。水道水中に銅管からの溶出があると、銅の金属味や着色があります。銅管を使用した給湯器は水温が高く、銅の溶出量が多くなります。銅を含んだ水が蒸発して銅が残る場合や、銅が石鹸と反応し銅石鹸をつくる場合、タイルや布が青色になることがあります。浴槽がピンク色やベージュ色だと、浴槽にためた水が青く見えることがありますが、これは光の吸収、散乱によるものです。銅が原因で水が青く見えるのは、約100 mg/L以上含まれている時です。銅もヒトにとって必須元素であるため、健康への影響は低いです。銅の水質基準値も、鉄と同様に健康への影響ではなく、水の味が悪くなるという理由から定められました。

 

16.蒸発残留物(基準値:500 mg/L以下)

蒸発残留物とは、水中に含まれているものを蒸発乾固したときに残ったものの量です。水道水の場合、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム等のミネラル分及び有機物です。一般に水道水では200 mg/L以下で、300 mg/Lを超えることはほとんどありません。海水の影響を受けた地下水や硬度の高い水では、蒸発残留物の値が高くなることがあります。自然由来の他には、下水放流水、工場排水等が主な排出源です。厚生省(現厚生労働省)の「おいしい水研究会」はおいしい水の要件として、蒸発残留物について30200 mg/Lとしています。ミネラル分が適度に含まれると、コクのあるまろやかな味になります。

 

 

ここまで解説をしてきた16項目の水質検査は、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律ビル管理法)」が適用される建物を対象に実施が義務付けられています。ビル管理法に該当する条件として、延べ床面積が3000 m2以上学校の場合8000 m2以上の建物が特定建築物として区別され、法律が適用されます。具体的には、興行場、百貨店、店舗、事務所、学校、ホテルなどの建物を指します。

特定建築物は多くの人が利用するので、汚染された水が供給され、口にすれば大きな影響が出る可能性があります。検査により水質を確認しなければ、長期間に汚染された水が供給され、被害が大きくなるかもしれません。そのため、定期的な水質検査は大変重要です。

 

貯水槽清掃や管理している建物で、赤い水が出る白く濁っている金属臭がする変な味がする水の中に異物が入っている…こういったことはありませんか??このような異常があった場合は、すぐに水質検査を行ってください。これらの異常は配管由来である可能性があるため、16項目の検査で水質を確認されることをおすすめします。

 

このような方から、16項目の水質検査のご依頼をいただいております。

 

○貯水槽清掃業者様

貯水槽清掃後に飲料水として水道法水質基準に適合しているかどうかの確認や、配管の老朽化を知るための目安として検査のご依頼をいただいています。

 

○ビル・マンション、ホテルなどの施設管理会社様

建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法)に則ったビルやマンション、ホテル、商業施設などの飲用水の水質維持および水質管理の為の定期検査としてご依頼をいただいています。

 

 

 

◎飲料水水質検査16項目を市場平均価格 ¥15,000のところ、

水質分析.comでは、

16項目の水質検査を 10,500(別途消費税)で実施しております。

検査に必要な容器、送料は検査料金に含まれています!

 

急に水質が変化した場合などお急ぎで検査をご希望の場合特急で検査をお受けすることもできます。

特急で検査を行った場合、通常納期10日間のところ、5で結果をご報告できます(別途料金をいただきます)。

FAXやメールで速報をお送りすることも可能なので、ご相談ください。

 

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