公共施設における水質検査の必要性

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子供からお年寄りまで、皆様の安全を守るために
必要な公共施設の水質検査Public

プールや公衆浴場など水を大量に利用する施設にとって、水質検査は最も重要な管理項目のひとつです。フィットネスクラブや特別養護老人ホーム、公民館など施設ごとに衛生基準や条例による維持管理方法が定められており、それらに基づいた検査が必要となります。ご利用者様からのご指摘や行政からの指導を受けてしまうと、運営・営業の停止や信頼問題といった大きな被害へと繋がるため、定期的な検査が要求されます。

子供からお年寄りまで、皆様の安全を守るために必要な公共施設の水質検査

各種施設における水質検査

プールや公衆浴場などの施設で必要となる水質検査は、大きく3つに分けられます。ここでは施設ごとの水質検査についてご説明します。

プール水水質検査

子供からお年寄りまで不特定多数の方が利用するプールは、快適で衛生的に施設を利用できるよう法令に則った水質検査が必要です。幼児用プールでは有機物が高くなることは想像できますが、日焼けオイル、ヘアオイルなどもプールの水質を悪化させます。プール水には、細菌類の増殖を防ぐために塩素系消毒剤などを使用しますが、消毒副生成物(トリハロメタン)の発生が懸念されます。
また、温水プールやジャグジーでは、レジオネラ属菌による汚染も懸念され、検査が必要になる場合があります。夏休みなど利用者が急増した場合に、ろ過器の負荷が大きくなりメンテナンス状況によってはろ過能力が不足してしまうことがあります。定期的な水質検査を実施しておくことで、より安心して施設をご利用いただくことができます。

プール施設は主に「一般遊泳用」、「学校用」の2つに分類されます。それぞれで法令や基準が異なるため、検査実施の際には注意が必要です。

プール水水質検査

浴槽水水質検査

公衆浴場である銭湯や老人福祉センターに加え、健康ランドやフィットネスクラブなど、さまざまな施設で浴槽が利用されています。プールと同様に不特定多数の方が利用するため、法令に則った水質検査が必要です。
水質検査の内容や実施の頻度は、施設の利用状況や設備の状態によって変わるため、詳しくお話しを伺ってから最適な検査プランをご提案します。

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風呂浴槽水水質検査
検査項目 検査頻度
浴槽水4項目 年1~4回以上(※)
原湯等6項目
(原水、上がり用湯、上がり用水)
年1回以上

(※)...ろ過器を使用していない及び毎日完全に換水している浴槽水は年に1回以上実施。
連続使用している浴槽水は年2回以上実施。連続使用しており、塩素消毒でない場合は年4回以上実施。
なお、地域によって内容が異なる場合がありますので、管轄の保健所等にご確認ください。

冷却水水質検査

空調用や給湯水用などで冷却塔が設置されている建物では、冷却塔内での蒸発により水に含まれる成分が濃縮され、スケールの発生や腐食などの設備トラブルに繋がることがあります。設備のトラブルを未然に防ぐためにも、冷却水や冷温水の水質管理は非常に重要です。当社では、冷凍空調機器用水質ガイドライン(JRA-GL-02-1994)に則った水質検査を実施しております。定期的に実施する水質検査の結果を基に、使用する薬剤の過不足をなくし、適切な維持管理を行うことが可能です。
また、解放式設備を設置している場合にはレジオネラ属菌や微生物、藻の増殖が発生しやすく、冷却水がエアロゾルとして大気中に飛散すると、レジオネラ症が発生する危険があります。そのため、腐食やスケール障害の因子に関する冷凍空調機器用水質ガイドラインに沿った検査項目や細菌の分析が必要です。

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