水のにおいと原因 ~カビ臭編~

皆さん、水のにおいが気になったことはありませんか?

塩素消毒処理による塩素臭やカルキ臭は、水道水のにおいとして広く知られていますよね。

そのほかにも、

 

「なんだかサビくさい気がする…」

カビっぽいにおいが気になる…」

生臭いにおいがする…」

など水のにおいを感じたことはありませんか?

 

様々な水道水のにおいについてお話していきます!

 

 

 

◆カビ臭

水道水からカビ臭がするのは、「アナベナ」や「オシラトリア」といった植物プランクトンが作る物質が原因です。

 

川や池の水のように、自然界に存在している水の中には、植物プランクトンがたくさんいます。この植物プランクトンは、カビ臭の元となるジェオスミン2-メチルイソボルネオールといった物質を作ります。

 

水道水は、元々自然にある川や、川の水を貯めておく貯水池の水を飲めるように浄水処理したものです。しかし、この浄水処理では、ジェオスミンのようなカビ臭の原因物質を完全に取り除くことはできません。

夏の時期に、植物プランクトンが異常発生(よく増え、通常より数が多くなること)を起こすことがあります。この異常発生に伴い、カビ臭の原因物質であるジェオスミン等が増え、浄水処理をした水道水からでもカビ臭がすることがあります。

 

日本の水質基準では、この植物プランクトンが作るカビ臭の原因物質は、ほとんどの人が感じないような濃度になるよう定められていますが、その水質基準をクリアしていても、カビ臭を感じてしまうにおいに敏感な方もいらっしゃいます。

また、このカビ臭の原因物質は、わたし達人間の健康に影響はなく、飲み水として安全なので問題はありません。