水のにおいと原因 ~塩素臭・カルキ臭編~

水道水から塩素臭・カルキ臭がする原因は、主に次の二つが考えられます。

 

①塩素そのもののにおい

水道水は、コレラや腸チフス、赤痢といった病気の元である菌を殺菌するために塩素消毒処理がされています。この処理は法律で義務付けられていることなので、水道水から塩素臭がするということは、塩素消毒処理が行き届いた安全な水道水であるという証拠でもあります。

 

浄水場から近い場所であったり、消毒処理を強めなければならない夏の時期だと、塩素臭を感じることがあります。また、ミネラルウォーターやRO水といった塩素消毒処理以外の方法で消毒処理された水をお使いの方が水道水を使うと、においを感じることがあります。

 

水道水を使用するうえで塩素消毒処理は必要なものであるため、塩素臭・カルキ臭がする水でも健康に影響はありません。

 

ただ、塩素臭がする水はおいしく感じることができません。そんな時は、必ず注意を守って以下のことを試してみてください。

 

●注意!!●

 

以下の方法は、

塩素がなくなる=菌が増えやすくなる

に繋がる方法も含みますので、以下の方法で水を飲む場合は、できるだけ早く飲みきってください!!

 

・一度沸騰させてから使用する

→沸騰させることで塩素臭を取り除くことができます

 

で冷やして飲む

→冷たい水は通常より塩素臭が気にならなくなります

 

レモン汁を数滴入れる

→そうすることでおいしく感じられます

 

 

②塩素とアンモニアによってできるトリクロラミンのにおい

トリクロラミンとは、水中の塩素とアンモニアなどが反応してできる物質です。この物質は、ほんの少しの量でも不快なにおいがします。

 

プールの水も塩素のにおいがしますよね。実はあのにおい、塩素そのもののにおいではなく、このトリクロラミンのにおいなんです。プールの水で目が赤くなるのもこのトリクロラミンが原因です。

水を飲めるように処理する際、このトリクロラミンができにくい方法で処理をしている水道局もあります。